ヒロセ電機は、携帯電話向けコネクターの開発・販売を主力事業とし、世界シェアトップを走る業界のリーディングカンパニーです。高収益企業ヒロセ電機の株価が冴えないのはなぜか?
ヒロセ電機は、1937年、絶縁材料を取り扱う広瀬商会として創業した。1940年代よりコネクタとの関わりを持ち始め、1963年にコネクタ専業メーカへと戦略を統一し、社名も現在のヒロセ電機株式会社へと変更した。当時は、コネクタ技術のほとんどをアメリカに依存していた時代にあった。ヒロセ電機は、現在では、国内におけるトップブランドの地位を確立するとともに、海外事業も飛躍的に拡大し、グローバルブランドとして世界を舞台に活動を展開している。2005年度には、ひとつのマイルストーンである売上高1,000億円を達成した。
エレクトロニクス分野の進展ならびに情報・通信社会の発達はますます加速し、それらの機器・設備の基幹部品となるコネクタにも、基本スペックに優れるだけでない革新的な製品開発が求められる。ヒロセ電機は、新製品開発で業界をリードし、マーケティングと技術革新で業界をリードしてきた。これからも、開発志向型企業としての独創性を堅持し、国内外のマーケットに果敢に挑戦して行くであろう。
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ヒロセ電機は、業界の技術を常に一歩先行く形でリードしてきた。得意としてきたのは、開発難易度の高い産業用コネクタ。最近では、この分野で培われた技術ノウハウをベースに民生分野にも本格参入し、進出領域をますます広げている。また、国内のみならず、海外のユーザからも高い支持を獲得している。ヒロセブランドのコネクタは、地球レベルのニーズに応えるグローバルブランドへとイメージを進化させている。
ヒロセ電機は、独自のR&D(リサーチ&デべロップメント)理論を実現している。製品が業界標準化する前に、先行利益を取るために常に約30%の新製品を出している。日本国内、アジア、米国、欧州に販売と生産の4極体制確立を推進している。世界23カ国に代理店ネットワークを形成。コネクタニーズにフルラインでこたえられる技術センターを設立。技術ネットワークの構築で革新的な製品開発が可能。5万数千種に及ぶ製品を開発。開発難易度の高い産業用コネクタを中心に、現在では民生部門のシェアアップを図っている。常に謙虚に自社を見つめる「スモールの思想」が経営ポリシー。
携帯電話向けコネクターの開発・販売を主力事業にするヒロセ電機の株価が、昨年の11月以降低迷を続けている。
ヒロセ電機は、単価が100円に満たないコネクター部品に、他社には真似できない技術で付加価値を与え、世界シェアトップを走る。中でも、携帯電話向けコネクターは、世界シェア上位の海外携帯電話メーカーのほとんどが採用している。2006年9月中間決算では、売上高営業利益率は34.8%と同業他社を寄せ付けない水準を誇る。
それにもかかわらず、なぜ株価は下げ止まらないのか?
2006年2月7日には1万7970円をつけていた株価は、2007年1月9日時点で1万3490円にまで落ち込んだ。2007年3月期中間決算を発表した11月17日は、一気に960円も値を下げる落ち込み様だった。
最大の理由は、ヒロセ電機自身が中間決算で公表した「慎重すぎる業績予想」にある。上期の経常利益は前年同期比22.6%増益を達成したものの、通期の経常利益は前期比で3.6%増にとどまるとし、下期は前年同期比で12.3%の減益を予想している。